内臓機能の調整

 身体の器官の機能が失調し、それが激しくなると疾病が発生します。これを中医学では、陰陽の平衡が失調し、生体機能に乱れが生じ疾病が発生するとしています。推拿は陰陽の失調を平衡させる作用があります。これは現代的にいうと臓器や身体各器官の失調した機能を正常な状態に調整することです。推拿を強い刺激で用いる手法では神経や筋肉を興奮させ、緩やかで軽く用いる手法では神経や筋肉の興奮を抑制する働きがあることがわかっています。胃腸運動に対する確認で、脾兪穴、胃兪穴、足の三里穴などに連続刺激を行い、推拿前と推拿後の胃の運動を比較した結果、胃の運動が増強しているときにはその運動を抑制し、運動が激弱しているときにはその働きを増強する作用があることが確認されています。

 

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